ポロト湖/白老町ポロト湖 白老町 2005年10月2日 一日散策ツアーに参加させていただきました そのレポートです 「白老三山」 白老三山は主に「白老岳」を総称してますが 左の尖った山が「白老岳」で真ん中が「南白老岳」かと。 もうひとつは「北白老岳」というらしいですね♪ 約100人の団体に混じって この湖を一周する散策ルートを歩いてきました 団体行動ですから 当然団体行動を乱してひとり 写真に夢中になる時間もなく 少ない画像枚数でした それでも担当のビジターセンターの方の詳しいお話は 大変興味深いもの! 「ツタウルシ」の紅葉 ↓ 湖面に真っ赤な「ツタウルシ」の紅葉が映ります 札幌より南に位置する「白老町」は 札幌より暖かく雪も少ない場所で 紅葉もまだまだこれからですね このあたりで早く色づくのは 「ツタウルシ」のほか「ヌルデ」と「タラノキ」だそうですよ♪ ☆ ☆ これはよく見かける「ススキ」ですが・・・ ↓ これは「ヨシ」なんです ↓ 湖に真っ白なヨットの帆と 青々とした「樽前山」 手前に茂るのが「ヨシ」です 「ススキ」との違いは 穂の手前まで葉が付くところなんですって 最近は湖に外来魚が放たれ その影響で「ヨシ」が減少しているそう・・・ また 釣り人にはこの湖畔に茂る「ヨシ」は嫌われ者らしいです ☆ ☆ これは何に見えますか? ↓ ねぇ ?なににみえますか? ☆ 「ポロト湖」です 「ポロト湖」に注ぐ川は湧き水の清流で「ウツナイ川」といいます この湖と川の周辺の湿原と「望岳台」「もみじ平」と言われる山間部を含め 「ポロト自然休養林」となっております 今年の春にキャンプ場のバンガローに泊まり 「望岳台」と「もみじ平」を散策しました♪ 今回は一般のツアー参加で「ポロト湖」一周の散策でした 距離は6キロくらいと思われます ☆ 散策途中で見つけた野鳥の羽の残骸 ↓ 羽だけが散乱しておりました 「キツネが(鳥を)持っていったんでしょう」と案内の方 これはですね 札幌の円山でもたまあに見かける光景ですが 雪のある冬に見かけるとかなり驚きます だって真っ赤なのが白い雪にいっぱい付いてたりするんですもの・・・ でね 羽をいただいてきましたの ↓ ツアーに参加された方々の中でけっこう詳しい方もいらして 「これはカケスの羽よ」っておっしゃってました そうなんですかね? わたくしには「アカゲラ」っぽくしか見えないんですけどね? ☆ これはナイショの「カワセミ」の巣穴 ↓ 「カワセミ」さんは今シーズン2回目の産卵で大忙し! 巣穴から飛び出す「カワセミ」さんを見たのですが あの宝石のような美しさを確認できる間も与えないすばやさ!! 何もわからないわ ただ鳥が飛んでいった・・・ってわかるだけ でもでも 見たのよね 一応!! ☆ 「今はちょうどネバリギクの群生が見事なことでしょう」 ツアーバス内で案内の女性がアナウンスしてくれました そう教えていただいているさなか 高速道路の脇にも紫の群落が延々・・・ 「ネバリギク」「ユウゼンギク」「エゾノコンギク」など 環境によって変化多彩なお花さんですから もう一派絡げて「ネバリギク」でいいようです とにかくいたる草むらに淡い紫色 華やかです♪ これは「ナギナタコウジュ」 ↓ 円山公園でもわずかですが見られるお花です が この「ポロト湖」ではまさに群生!!です 背も高く大きいものでは腰あたりくらい 枝分かれして花をそれぞれに付けていてデカい! 散策道の脇は この「ナギナタ・」さんの並木道です♪ 「ヤマジノホトトギス」 ↓ 残念ですね~ お花を見ることができませんでした でもよく探すと咲いているものもあるらしいです 見たかったなー せめてせめて 葉のカタチを記憶しておきましょ ってことで パチリ♪ 「ポロト湖」に注ぐ湧き水の清流「ウツナイ川」です もうとっても透き通って美しい川です 「ドジョウ」がいるみたい 珍しいところでは「シャケ」が間違って登ってきたとか?? 春は「エゾノリュウキンカ」「ミズバショウ」の群生に始まり 「ヤチボウズ」など湿原ならではの貴重植物の宝庫です つい先日まで この「ウツナイ川」が 隠れて見えないほど生えていたのが「クレソン」 「それがなくなってしまいました」とセンターの方 数人の方が「クレソン」を「刈る」のではなくナント「根こそぎ」 全部持っていってしまったそうなんですね 「お料理にでも添えるんでしょうか」 せめて「刈って」いってほしかった、と・・・ 来年はもう生えないでしょう、と・・・ ビジターセンターの案内も善し悪しで 来訪される方に親切に「○○が咲きましたよ」と教えれば そのお花はもうすべて根こそぎ持ち帰られるとのこと 「国有林ですから採取は禁止なんですけど わたしらに(採取する方にむかって)止めたり 注意する権利はないんですね」 苦笑しながらそうおっしゃるセンターの方 湿原を守るために特殊な工法で創られた高速道路の陸橋 ↓ 高速道路に近づくと「滝か川の音」が聞こえてきます 実は違うんですね 高速道路の自動車の音でした 高速道路のほかに高圧線の塔も多くあります そのあたりも建設の際 湿原が相当減ったそうです 交渉してやっと残してもらった「ヤチボウズ」も 不自然な場所にぽつりぽつり残ってます 「もともとここにはナナカマドはなかったんですよ」 真っ赤な実を付ける「ナナカマド」が高圧線の塔あたりにあります 「ナナカマド」の花言葉は「安全」 札幌の街路樹もその「安全」を象徴したものらしいです 「どなたか高圧線のあたり伐採されて寂しいと思ったのか ナナカマドを植林したんでしょう」 でも「生態系が崩れるんです」とセンターの方 もう 力なく苦笑するしかないですわ~ キノコ ↓ これは「けむり」を出すやつでは??? 単細胞なのにこの細かい模様にも惹かれますねぇ けっこう大きかったです 直径5センチくらいかな? ↓「スズザサ」 「ゴミシ」の実↓ 「スズザサ」 笹に多くの種類があるんですね これは葉がとても細いんです よく見かけるのは「クマイザサ」 葉が茎に九枚つくから「クマイ」なんですって 笹に詳しい男性がおっしゃってましたよ♪ (え?そーすると「クマザサ」と「クマイザサ」って違うのね??) 「ゴミシ」 漢方で有名な「五味子」の実です 昔の人は山を歩き疲労するとこの「実」を食べて元気になったとか 「栄養ドリンクより効きますよ」とセンターの方 みなさん興味深々ですわぁ♪ あとね 写真は無いのだけど 「ホップ」の実とか「サンショウ」も生えてました 珍しいですよね♪ 今年の夏は暑い日が続いたので実りもそこそこ良いのでは? いえいえ実はコクワなどヒグマの好物である実が ほとんどなっていないそうです ということは・・・もうすぐ紅葉の季節 「ヒグマが下りなければよいのですがねぇ」とセンターの方 ヒグマ情報が出た瞬間に遊歩道は「閉鎖」ですって! 日高の奥深い場所から一晩で白老にいらっしゃるヒグマさん 同じく奥深い場所にお入りになる人間様に くれぐれもご注意いただきたいものです ジャンル別一覧
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