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北海道の森と湿原をあるく

ポロト湖/白老町


ポロト湖

白老町 2005年10月2日

一日散策ツアーに参加させていただきました
そのレポートです

「白老三山」

白老三山

白老三山は主に「白老岳」を総称してますが
左の尖った山が「白老岳」で真ん中が「南白老岳」かと。
もうひとつは「北白老岳」というらしいですね♪

約100人の団体に混じって
この湖を一周する散策ルートを歩いてきました

団体行動ですから 当然団体行動を乱してひとり
写真に夢中になる時間もなく
少ない画像枚数でした
それでも担当のビジターセンターの方の詳しいお話は
大変興味深いもの!

「ツタウルシ」の紅葉

ツタウルシの紅葉

湖面に真っ赤な「ツタウルシ」の紅葉が映ります
札幌より南に位置する「白老町」は
札幌より暖かく雪も少ない場所で
紅葉もまだまだこれからですね

このあたりで早く色づくのは
「ツタウルシ」のほか「ヌルデ」と「タラノキ」だそうですよ♪




これはよく見かける「ススキ」ですが・・・

これはススキ

これは「ヨシ」なんです

ヨシ茂る

湖に真っ白なヨットの帆と 青々とした「樽前山」
手前に茂るのが「ヨシ」です
「ススキ」との違いは
穂の手前まで葉が付くところなんですって

最近は湖に外来魚が放たれ
その影響で「ヨシ」が減少しているそう・・・
また
釣り人にはこの湖畔に茂る「ヨシ」は嫌われ者らしいです




これは何に見えますか?

これキノコ2 これキノコ

これキノコ3


ねぇ
?なににみえますか?





ポロト湖

「ポロト湖」です
「ポロト湖」に注ぐ川は湧き水の清流で「ウツナイ川」といいます
この湖と川の周辺の湿原と「望岳台」「もみじ平」と言われる山間部を含め
「ポロト自然休養林」となっております

今年の春にキャンプ場のバンガローに泊まり
「望岳台」と「もみじ平」を散策しました♪
今回は一般のツアー参加で「ポロト湖」一周の散策でした
距離は6キロくらいと思われます



散策途中で見つけた野鳥の羽の残骸

鳥の羽が散乱!!

羽だけが散乱しておりました
「キツネが(鳥を)持っていったんでしょう」と案内の方

これはですね
札幌の円山でもたまあに見かける光景ですが
雪のある冬に見かけるとかなり驚きます
だって真っ赤なのが白い雪にいっぱい付いてたりするんですもの・・・

でね 羽をいただいてきましたの

カケスの羽なの?

ツアーに参加された方々の中でけっこう詳しい方もいらして
「これはカケスの羽よ」っておっしゃってました
そうなんですかね?
わたくしには「アカゲラ」っぽくしか見えないんですけどね?



これはナイショの「カワセミ」の巣穴

カワセミの巣穴

「カワセミ」さんは今シーズン2回目の産卵で大忙し!
巣穴から飛び出す「カワセミ」さんを見たのですが
あの宝石のような美しさを確認できる間も与えないすばやさ!!
何もわからないわ
ただ鳥が飛んでいった・・・ってわかるだけ

でもでも 見たのよね 一応!!




「今はちょうどネバリギクの群生が見事なことでしょう」
ツアーバス内で案内の女性がアナウンスしてくれました
そう教えていただいているさなか
高速道路の脇にも紫の群落が延々・・・

ネバリギク

エゾノコンギク

ユウゼンギク

「ネバリギク」「ユウゼンギク」「エゾノコンギク」など
環境によって変化多彩なお花さんですから
もう一派絡げて「ネバリギク」でいいようです
とにかくいたる草むらに淡い紫色 華やかです♪

これは「ナギナタコウジュ」

ナギナタコウジュ

円山公園でもわずかですが見られるお花です

この「ポロト湖」ではまさに群生!!です
背も高く大きいものでは腰あたりくらい
枝分かれして花をそれぞれに付けていてデカい!
散策道の脇は この「ナギナタ・」さんの並木道です♪

「ヤマジノホトトギス」

ヤマジノホトトギス

残念ですね~
お花を見ることができませんでした
でもよく探すと咲いているものもあるらしいです
見たかったなー
せめてせめて 葉のカタチを記憶しておきましょ
ってことで パチリ♪

ウツナイ川と湿地

「ポロト湖」に注ぐ湧き水の清流「ウツナイ川」です
もうとっても透き通って美しい川です
「ドジョウ」がいるみたい 
珍しいところでは「シャケ」が間違って登ってきたとか??

春は「エゾノリュウキンカ」「ミズバショウ」の群生に始まり
「ヤチボウズ」など湿原ならではの貴重植物の宝庫です

つい先日まで この「ウツナイ川」が
隠れて見えないほど生えていたのが「クレソン」
「それがなくなってしまいました」とセンターの方
数人の方が「クレソン」を「刈る」のではなくナント「根こそぎ」
全部持っていってしまったそうなんですね
「お料理にでも添えるんでしょうか」
せめて「刈って」いってほしかった、と・・・
来年はもう生えないでしょう、と・・・

ビジターセンターの案内も善し悪しで
来訪される方に親切に「○○が咲きましたよ」と教えれば
そのお花はもうすべて根こそぎ持ち帰られるとのこと
「国有林ですから採取は禁止なんですけど
わたしらに(採取する方にむかって)止めたり
注意する権利はないんですね」
苦笑しながらそうおっしゃるセンターの方

湿原を守るために特殊な工法で創られた高速道路の陸橋

湿原を極力守って建てた高速道路の陸橋

高速道路に近づくと「滝か川の音」が聞こえてきます
実は違うんですね
高速道路の自動車の音でした

高速道路のほかに高圧線の塔も多くあります
そのあたりも建設の際 湿原が相当減ったそうです
交渉してやっと残してもらった「ヤチボウズ」も
不自然な場所にぽつりぽつり残ってます

「もともとここにはナナカマドはなかったんですよ」
真っ赤な実を付ける「ナナカマド」が高圧線の塔あたりにあります
「ナナカマド」の花言葉は「安全」
札幌の街路樹もその「安全」を象徴したものらしいです
「どなたか高圧線のあたり伐採されて寂しいと思ったのか
ナナカマドを植林したんでしょう」
でも「生態系が崩れるんです」とセンターの方
もう 力なく苦笑するしかないですわ~

キノコ

きのこの噴火口

これは「けむり」を出すやつでは???
単細胞なのにこの細かい模様にも惹かれますねぇ
けっこう大きかったです 直径5センチくらいかな?

↓「スズザサ」          「ゴミシ」の実↓
すずざさ 五味子ごみし

「スズザサ」
笹に多くの種類があるんですね
これは葉がとても細いんです
よく見かけるのは「クマイザサ」
葉が茎に九枚つくから「クマイ」なんですって
笹に詳しい男性がおっしゃってましたよ♪
(え?そーすると「クマザサ」と「クマイザサ」って違うのね??)

「ゴミシ」
漢方で有名な「五味子」の実です
昔の人は山を歩き疲労するとこの「実」を食べて元気になったとか
「栄養ドリンクより効きますよ」とセンターの方
みなさん興味深々ですわぁ♪

あとね 写真は無いのだけど
「ホップ」の実とか「サンショウ」も生えてました
珍しいですよね♪

今年の夏は暑い日が続いたので実りもそこそこ良いのでは?
いえいえ実はコクワなどヒグマの好物である実が
ほとんどなっていないそうです

ということは・・・もうすぐ紅葉の季節
「ヒグマが下りなければよいのですがねぇ」とセンターの方
ヒグマ情報が出た瞬間に遊歩道は「閉鎖」ですって!

日高の奥深い場所から一晩で白老にいらっしゃるヒグマさん
同じく奥深い場所にお入りになる人間様に
くれぐれもご注意いただきたいものです







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